山下公園の思い出。

先週の月曜日のことですが、ベジごはんまでにはまだ時間があるので、ちょっとお散歩しようかな〜と、関内から銀杏並木を眺めながら、山下公園まで歩いてみることにしました。

いつの間にか、銀杏の黄葉ももうそろそろ終わりな雰囲気。
足元のギンナン爆弾も、その威力が弱まっていましたよ(^^;)

日本大通りをまっすぐ行って突き当たると、そこは「象の鼻パーク」という公園になっています。
江戸時代末期の開港の際、波の影響を避けるため、弓のように曲げて作られた突堤なので、「象の鼻」と呼ばれる所以なのだそうです。

そこから右に曲がると、大桟橋の入口。
でも、この日は階段を上がってプロムナードを通って山下公園に抜けました。



柵の上に、たっくさんのユリカモメが並んでました。
赤い口紅と赤いソックスがかわいい、神奈川県の鳥です。

以下、ショーワなおばさんの思い出話なので、興味のある方のみご覧下さい(#^▽^#)

私は、昭和38年（1963）生まれで、小さい頃、「海」というと、山下公園の海でした。
「コクリコ坂から」というジブリのアニメが、ちょうどその年の横浜を舞台にして、生まれた頃ってこんなだったのか〜と、赤ん坊の頃の横浜を想像して不思議な気持ちになったものです。
映画に出てきたようなタグボートや、艀け船は、小さい頃はまだまだ現役で港周辺にたくさんいたのは覚えています。

「みなとみらい」は影もカタチもなく、桜木町周辺の使ってない線路には草がボーボー(^^;)
廃墟のようだった赤レンガ倉庫は、刑事ものドラマや映画によく使われていて、子供ながらに、あそこは悪の取引現場なんだ！なんて思ってました（笑）

それはさておき。
山下公園の道路沿いには、使っていない貨物線の高架があって、その下に、お菓子や飲みもの、おでんやホットドックなどの簡単な軽食も扱っている売店がたくさん並んでいました。
公園内のあちこちに、カラフルなパラソルの屋台があって、白いネッカチーフをかぶったおばちゃんたちから、アイスクリームを買ってもらって喜んで食べてましたっけ♪

そうそう、その貨物船の高架は、横浜博覧会（YES'89）の際、みなとみらいの会場と山下公園を結ぶ交通手段として少しの間復活したのですが、景観復活の声を受けて、公園内の部分はほぼ撤去され、一部をプロムナードとして利用されることになったのだそうです。

みなとみらい地区の開発は進み、その後、ランドマークが経ち、マリンタワーの影がどんどん薄くなり、とうとう一旦閉鎖されてしまったのはまだ記憶に新しい出来事です。
マリンタワーと氷川丸は、山下公園のシンボルだったし、思い出もたくさんあったから、そのときはすっごくさみしかったなあ。夏は氷川丸のビアガーデンに行ったりしたし。

以前のマリンタワーの２階には、バードピアという鳥の放し飼いの施設があって、タワーの外からでも「ギャギャギャ！」とか「チュイー！」とか、世界各国の鳥たちの声が聞こえてきたりしてたんですよ。
その鳥たちはその後、日本各地の花鳥園に移されたそうです。

それに比べ、カモメは自由でいいですね♪
もちろん、守られていない分、生き延びるのが大変ではあるのでしょうけれども。



マリンタワーは、銀色に化粧直しをして少し若返り？、氷川丸も中が博物館のようになって、じっくり見学するととっても楽しいところになりました。
だから、どちらも昔の姿はもちろん懐かしいですが、今の姿もとても好きです。

私がハタチのとき、成人式の場で「みなとみらい計画」が発表されたのですが、模型写真を観ながら、まるで夢のように聞いていたことが、そのままではないにしても、徐々に実現され、すごいなあと感心しきり。
反面、昭和の始めに建てられた古いビルなどが、老朽化等で壊されていくのはすごく残念なのですが、これから先、技術の進歩に伴っていけば、いい感じに残してくれるのではないかなあ、と期待もしています。

横浜は、横浜村という小さな漁村から始まって、外国人を受け入れ、その後どんどん人が増えて、栄えてきた街。常に変化している街です。きっとこれからも変わっていくのでしょう。

私がヨボヨボのおばあちゃんになって散歩する街は、どんな風になっているのかなあ。
今からちょっと楽しみです♪