美味しいものと手作りと、その他もろもろ。
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□生麦事件□
文久二年(1862年)8月21日午後2時
江戸から薩摩に帰国しようとしていた島津久光の大名行列と、横浜から川崎大師へ観光へ出かけようとしていた四人のイギリス人が、生麦村の路上で遭遇した。
不運にも、先頭にいたイギリス人ふたりの乗っていた馬が行列を乱す形になり、籠を警護していた武士たちによってイギリス人たちは無礼打ちにされ、三人は怪我をしながらもなんとか逃げたのびたが、ひとりは傷が深く、生麦村でそのまま落馬し、「武士の情け」で、とどめを刺され、命を落としてしまう。
その事件が元で、後に薩英戦争が起こり、圧倒的な武力の差を見せつけられた薩摩は「攘夷鎖国」の無力さを思い知り、同じような体験をした長州と手を結んで倒幕、明治維新への革命を成し遂げる。
昨年の大河ドラマ「篤姫」は、久しぶりに夢中になって観ていたワタクシ。
日本史は大好きだけど、江戸から明治への転換期にイマイチ興味を持てなかったのね。
だから、歴史で習った「生麦事件」の事件現場が、京急の生麦駅の近くって知ってはいたけど、わざわざ観に行ったりするところまではいかなかった。
でも、あのドラマを見てるうちに、だんだんあの時代が気になってきて、その舞台のひとつでもあった地元横浜が開港150周年!ってこともあり、自分の中では幕末祭り絶賛開催中!に、なってたの。
なので、生麦事件もやたら身近に感じ、調べてみたら生麦に私設で参考館を作った方がいらっしゃるというので「これは行かずばなるまい!」と思っていた。
歴史好き、時代劇好き仲間でもある友人を誘って、「近いうち生麦事件参考館&キリンビール工場見学ツアーをしようね!」と言いつつも、お互い忙しくてなかなか行けずにいたんだけど、久しぶりに会った彼女から「ちーさん、これ私は行けないんですけどどうですか?」と、この生麦事件の講演会のチラシをもらったのだった・・・って前置きが長いね。
で。今回の講師は、その私設参考館を作った方なのでした!
地元の酒屋に生まれ、嫌々ながら継いだ(ご本人談)ながらも「いつか酒の資料館を作りたい」と、酒類に関することを調べたり集めたりしつつ、働いていらしたある日。
鹿児島から、生麦事件の碑を見にきたというお客さんが店に寄り、いろいろおしゃべりをしたそうな。
そして後日、地元に戻ったその方から、「日本が近代国家になるきっかけとなった事件があったところなのに、資料館のようなものがないのはとても残念だ」という長いお手紙が届く。
どうやらその出来事が、淺海さんの研究心に火を付けてしまったらしい。
もともと酒の資料館を作りたいなんて思ってしまうくらいのひとだから、それ以来、仕事の傍ら事件に関する資料や文献を、国内外から集め始め、18年めにしてとうとう「生麦事件参考館」と「神田屋酒の記念館」を設立してしまったそうだ。
このお方がまた、お話の仕方がとっても上手で、ときどき笑いを織り交ぜながらすごく分かりやすく説明してくださるの!時々、お年を召した方にありがちな、同じフレーズが繰り返しちゃうのはご愛嬌かな(笑)本で読んだ生麦事件のモノクロームなイメージが、お話を聞いているうちにどんどん鮮やかになってきて、実際に事件を目の当たりにしたひとから聞いてるみたいな、そんな気さえして、抜刀お手打ちの場面では、ちょっと怖くなってしまったくらい(^^;)
本には出てこない、細かなこととかをたくさん教えていただけて、とっても面白かった!
講演を聞きにいらしてた方々は、圧倒的に中高年のオジサマばかり。150人以上はいらしてたよ。「この後、お時間のある方は参考館へどうぞ」と言われたけれど、混雑が目に見えていたので、参考館めぐりは次回のお楽しみに取っておくことにした。
・・・・というのも。
その後、こんなお楽しみがあったからデス(笑)
この講演会、産能大学主催で、会場はキリンビール工場のレセプションホールだったの。
申し込みするのがもう少し早ければ、工場見学も付いていたのよ!ううむ、残念!
でも、考えてみたら、終わったとき、すでに喉はカラカラ!もう、すぐでもビール飲みたい!って感じだったから、かえって良かったのかもしれない(笑)
今回無理に誘ってご一緒してもらったさみぃさんを連れて、先日にっきせんせいとさばさんと行ったスプリングバレーに直行しちゃった♪
こないだ食べたら脂が乗っておいしかったサバの薫製!
キャベツの酢漬け、豚肉や豆がいっぱい入ったカスレもおいしかったあ。
それにできたてビールで乾杯する至福・・・・・
このとき、さみぃさんと話したのは、ニンゲンやっぱりなにか夢中になれるものが必要だということ。
あの講師の方みたいに、ライフワークがあると、年を取ってもあんなに生き生きとしてらっしゃるのよね、って。
ライフワーク=一生の仕事っていうひともいる。
でも会社勤めだったりすると、転勤になったり定年になったり、今の時代、イヤな話、希望せずとも退職せざるを得ない場合もある。
私は子供を育てるのが生き甲斐なの、とか、カレシ命!っていう、自分のことを犠牲にして、恋人や家族の世話にすべての情熱を注ぐひともいる。
でも、それが後々お互いの成長を妨げ、要らぬ亀裂を作ってしまったりすることもある。
ひとりでいる寂しさを埋めるために、いつも一緒に過ごすのが友人なのよ!と、気が乗らなくても誘われたら断れないひともいる。無理につき合う友人関係なんて、結局いずれは壊れてしまうのに。
だから。
仕事や、友人、家族・恋人と一緒にいることの幸せとはまた別に、ずーっと続けていける自分だけの楽しみを持っていたい。
自分で自分を支えられる、キモチの余裕を持ちたい。
自分を支えられないひとは、ひとをも支えることなんてできないからね。
みんなそれぞれ生きていくのに忙しい日々ではあるけれど。
それでも。
そんなふうに、真面目な講演を聞いたあとのビールは、珍しくマジメな話をしながら頂きましたが、かなりウマかったです☆
・・・さて、私のライフワークを実現できる場所は、何処・・・?
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