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美味しいものと手作りと、その他もろもろ。
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彼女に初めて出会ったのは、「粗食のすすめ・旬のレシピ冬号」だった。
白髪まじりで眼鏡をかけた優しそうなおばあさん。
だけど、いったいどなたなんだろう?
って思いながら読んだ。

佐藤初女さんは、青森市生まれ。
小学校教諭を経て、カソリック信者でもある彼女は、自分が生まれた使命として、何かをしていきたい、お金はなくても無尽蔵にある「心」を人々のために使おうと思った結果、自宅を「弘前イスキア」として、悩みを持つ多くの人々に開放したのだそうだ。
その後、訪れる人も増え、手狭になったため岩木山近くの湯段温泉の地に「森のイスキア」を建てる。
彼女はそこで、訪れる人々に、おむすびや、心づくしのお菜を食べさせ、話を聞き、そして人々は癒されてそれぞれの社会へ戻って行く。
初女さんのおむすびを食べて、自殺を思いとどまったひともいるという。

日本に、こんなマザーテレサみたいな人がいるんだ!と、感動してしまい、その後すぐに「おむすびの祈り」を買って読んだ。
読み進むうちに、なんだか涙が出てきてしょうがなかった。

いつかお目にかかってみたい、秘かにそう思っていた。
先日たまたまザイムに寄って、チラシの棚を見たら「佐藤初女さん講演会」という文字が飛び込んできた。
その帰り道、往復はがきを買って、すぐに申し込んだ。

会場で、「ガイアシンフォニー」の初女さんが出演されている部分の上映の後、初女さんがゆっくりと歩いて椅子に座られた。
とっても小柄で繊細そうなひとで、もう86才になられるのだという。
それは優しいおだやかな津軽弁なまりなんだけれども、とてもしっかりとした口調で、でもたまにちらりとウィットの効いたことをさらりとおっしゃったりする。

女学校の頃、大病をして、電信柱につかまるようにして学校へ通ったこと。
薬ではどうにもならず、自分で食事に気を付けて治したこと。
いろいろな悩みを抱える人が、すごく忙しいときに来てしまったりするんだけれども、それでもちゃんと受け入れて話を聞いてご飯を一緒に食べること。

「食はすべてにつながるんです」
いろいろな相談を受けるのだそうだけれど、「とりあえずしっかりご飯を作る、食べる、食べさせる」ということをすすめるそうだ。

私も以前、自然化粧品を販売する仕事をしていて、肌に悩みがあっていらっしゃる方が多く、話を聞いてみるとやっぱり食事が本当に大事なんだな、と思い、それで食品に関わる仕事に転職した経験があるので、もう、初女さんの話を伺っていて、頷くばかりだった。

とはいえ、初女さんは特別に食材を決めているわけじゃない。
ファン?の方々からの頂きもの以外は、取り寄せなどもせず、旬の、地場のものを近くの直売所で買ってきて、心を込めて料理するだけ。

最後に質問コーナーがあって、「無農薬のものをなるべく買おうと思っているのですが、新鮮な地場のものと、どちらがいいでしょうか」なんていう質問があった。
おいおい・・・(^^;)と思っていたら、初女さんは静かに「その時々に合わせてやっていただければいいと思います」とおっしゃった。

初女さんは、決してオーガニックじゃなくちゃダメとか、何が何でも手作りじゃなきゃいけないなんて、ひとことも言ってないのだ。

「私は料理をして食べるということは、その食材からいのちを分けていただくことだと思っています」

そうなんだよね。
植物でも、お肉でも、もとはひとつのいのち。
無農薬かどうかなんて、人間の勝手な言い分だ。
いただくからには、感謝して、残さず食べる責任があるのだから。

「めんどうくさい、というのが私は一番きらいなんですね」
とおっしゃったのが、とてもずしりと、いや、ズキッと響いた。
きゃー!
私なんて、一日に一回は「めんどうくさい」と思っちゃってるよ・・・
うう・・・反省・・・・(><;)



この画像は、私のバイト先のカフェの10月のメニュー。
新米の季節だったので、三種類のおむすびと、おかずを組み合わせたもの。
炊きたてを、塩を付けた手でひとつひとつにぎっていたので、ちょっと大変だったのだけれども、初女さんのことを思い出しながらにぎっていたのだ。

お会い出来て、本当に良かった。
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私も
佐藤初女さんファンなんですぅ~って、
知ってたよね?

いーなぁ、私もお話聞きたかったなぁ~。
そうなんだよね、その食材も元はみんな命なんだよね。
甥っ子にもそう言っているんだけれど
残すんだよなぁ~。もったいない。

森のイスキア行ってみたいなぁ~。
あけち。 2007/11/15(Thu)23:20:36 edit
無題
私もあれから初女さんの言葉を時々思い出しては暮らしています。

面倒くさい、と思うことは寂しいこと。ここまでは出来る、というレベルのもうちょっとだけがんばってみること。昨日よりちょびっとだけでも明日は違う自分であろうとすること。

初女さんに会えたのは私の財産になりそうです。

がんばりまっす♪
ebiebi URL 2007/11/15(Thu)23:50:30 edit
無題
はじめまして。
同じ鎌倉好きということで、以前から読ませていただいていました。

ちーさんの“バイト先のカフェ”のメニューの写真に引かれての初コメントです。
こんなステキな組み合わせのメニューがあるカフェが横浜にあるなんて驚きです!場所と名前を教えていただけないでしょうか?
あまり公表したくないのでしたら、メールをいただけるとうれしいなあと思うのですが・・・。
Tom 2007/11/16(Fri)12:17:51 edit
あけしゃん☆
うんうん、そうだったよね〜☆
なんかね、淡々とした津軽弁で、聞いてるとホッとするの、癒されるっていうヒトの気持ちがわかったよ。
森のイスキア、行ってみたいね!
料理作るの手伝いたい!

甥っ子ちゃんも、自分で料理するようになるとちょっと違うかもしれないよ〜。
ちー 2007/11/18(Sun)01:18:53 edit
ebiebiちゃん☆
もうちょっとだけがんばってみる、ってのは、私もちょっと挑戦してみようと思ったよ〜。なかなか難しいけどね〜(^^;)
私もがんばりまっす!
ちー 2007/11/18(Sun)01:21:20 edit
Tomさん☆
コメントありがとうございました。
メールを送らせていただきましたが、またこちらにも是非遊びにいらしてくださいね!
最近鎌倉の話題はないんですけどね〜(笑)
ちー 2007/11/18(Sun)01:22:56 edit
初女さん素敵です
初めまして。毎回楽しく日々の徒然事拝見させていただいてます。初女さんの講習私も参加したいですーー。食にたいしての基礎の基礎。命をいただく感謝は現代物が沢山溢れているとついつい忘れがちなテーマですね。基本に還ることの大切さを思い出します。ところで、カフェの10月のメニューのオニギリ美味しそうですね。どこのカフェですか??。
ヒッキー 2010/01/16(Sat)21:12:37 edit
ヒッキーさん☆
コメントありがとうございます!
初女さんの後援会は年に何度か、開催されているようで、森のイスキアで検索してみるといろいろ見つかりますよ。
カフェのおにぎりの件は、もう2年以上前の記事なのでなんとも言えません・・・すみませーんf(^^;)

ちー 2010/01/18(Mon)19:03:07 edit
明けましておめでとうございます。
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今年はどんな年になるかな。
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ちー
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自己紹介:
日ノ出町「よんふくcafe」のヘタレ店主。
いつもありがとうございます!
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