美味しいものと手作りと、その他もろもろ。
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私の作るお弁当には、魚も肉も卵も入ってたりする。
なのに「ゆるベジ」?
はい、私のブログの中での「ゆるベジ」は、「魚も肉も卵も、いのちに感謝しつつ多少はいただく、ゆるゆるなベジタリアン」っていうくらいの意味合いで(笑)
ただ、メインはあくまでも、近県で採れた新鮮な野菜たちなのデス☆
ってことで、今週のお弁当の備忘録。
黒米と赤米のご飯&小田原の梅で一昨年漬けた梅干し。
人参とタマネギと新ジャガとヒジキのスパニッシュオムレツ。
その隣りの真っ黒な物体(笑)は、塩胡椒した生鮭に黒胡麻をまぶしてオーブンで焼いたもの。
ひと口かじると、中から紅いシャケの身が鮮やかに現れるというわけ☆
シンプルに、菜花のナムルと、カブの浅漬け。
レンコンの自家製柚子胡椒ソテー。
タンカン。
菜の花はね、春野菜の中で一番好きかもしれない。
ほろ苦くて、かみしめるとほのかに甘い。
「タヅが四つの時、父のうしろについて日暮れの畑道で無心にいった。
何にもねえから、花煮てくうべな。
おてんとうさまあっち行ったー
畑にはとり残したふらふら葉っぱに、真黄な花がしんじつに咲いていた。」
「吉野せい」というひとの、「洟をたらした神」の中の一文なんだけれども、菜の花を食べる時、私は必ずこの文章を想い出す。
明治32年、福島県小名浜生まれの文学少女だった彼女。
当時牧師であり、詩人だった山村暮鳥と知り合い、深い感化を受けて彼女もまた童話や詩を雑誌に投稿し、たびたび入選もした。
その後、小作開拓農民で詩人の三野混沌と結婚、阿武隈山麓の厳しい自然の中で、6人の子供たちを育てながら開墾地の農婦として凄まじいまでの生活を送る。
貧しさゆえに、生まれてまもない娘を亡くしてしまうこともあった。
この文は、そんな、食べるものにさえ事欠く日々の光景の一部なのだ。
夫の死後、70を過ぎてから草野心平のすすめで筆を取りはじめ、その厳しい生活の中の家族を題材にした「洟をたらした神」を書き上げ、「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞する。
私が初めてこのひとの文章を読んだときは、そのあまりにも生き生きとした潔い作風に、そんな年齢のおばあさんが書いたものとはとても思えず、後からそれを知って心底驚いたっけ。
もうとうに亡くなってしまったけれど、以来、彼女は私の大好きな作家さんであり、尊敬する女性のひとりになった。
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思いやり
きれいに剥かれたタンカンが、味移りしないようにラップできっちり包んであるところに作り手さんの誠実と思いやりを感じます。いいなー、ゆるベジ弁当。
そういえば今日のケーキレッスンで我が師匠が
「ちーさん弁当ぉ~」
と渇望しておいででした。
お菓子のお仕事が忙しいと平気でご飯を抜いちゃうんですって。
…ワタシには考えられませんなぁ。(笑)
そういえば今日のケーキレッスンで我が師匠が
「ちーさん弁当ぉ~」
と渇望しておいででした。
お菓子のお仕事が忙しいと平気でご飯を抜いちゃうんですって。
…ワタシには考えられませんなぁ。(笑)
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