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今、シネマ・ジャック&ベティで「第一回横浜黄金町映画祭」が開催されている。

「優れた内容でありながら、劇場公開の機会に恵まれなかった日本映画の中から、海外の映画祭出品作を特集!また『霧笛』『港の日本娘』などの横浜名画や、
黄金町にゆかりある『我が人生最悪の時』『ヨコハマメリー』も上映します」

そんななかから、選んだのは『霧笛』『港の日本娘』の二本立て。
なんとこの二本、1963年、昭和8年に作られた映画で、どちらも横浜が舞台だというのだ!
ってことは・・・その当時の横浜が、人々が、どんなふうなのかわかるかも!
という、映画の内容よりも、実はそっちに興味津々だったりして(笑)

行ってみたら、若いヒトたちのすごい行列!!
へ〜、意外と・・・・と思ったら、みなさん「濱マイク」の方に並んでるんでした(笑)ナットク。
案の定、劇場へ入ってみたら。
客席はみごとに!ほぼおじいさんばっっかり!だったよ〜!(笑)

『霧笛』は、明治の居留地を舞台にした大佛次郎原作の、ちょっと暗ーい感じの内容で、しかも、音楽もなければ、セリフも時々紙芝居のようにパッと出てくるだけ。。。(^^;)
こうなると、お腹が空いてるけど、カサ、とかビニールの音さえ響くので、パンすら食べられない感じなの。

ところが・・・両隣(片方はダンナ)から、「くう〜・・・・きゅうるるうるる」とお腹の鳴る音が聞こえてきたり、後ろからは「・・・ん・・・んごおおおお!」という、かなり爆睡系のイビキが聞こえてきたり、なんだか集中できなかった(笑)

いや〜・・・サイレント映画って、キッツイな・・・。

そう思って、終わった後、ちょいぐったりしてたんだけれども。

なんと、その次に上映した『港の日本娘』という映画には、活弁士さん付き!
弁士さんといえば、サイレントの映画に合わせて、セリフを言ったり解説してくれたりする方。
テレビなどでは見たことあるけど、実際に見せていただけるなんて〜!
なんて貴重な体験なんでしょ♪

わくわくしながら弁士さんの登場を待つ。
「着物かな?羽織袴かな?」
「いや、意外に今時の若者でTシャツにジーンズかも」
なんて言ってたら、ポロシャツにパンツの、そのへんで孫と遊んでそうな、優しげ〜なおじいちゃんがマイクを取った。
その方が、活弁士の丸岡澄夫さんなのだった!

丸岡さん、話し出すとそれはそれはしっかりした、流れるような名調子で、しかもご自分でカセットデッキのスイッチを操作しつつ、BGMを流したりするのだ。

おかげで、途中から、まったく!「弁士さん」を意識することなく、どっぷりと映画の世界に入り込んでしまった♪

山手の女学校に通う仲良しの二人が、ある事件を境に、別れ別れになり、それぞれまったく違う世界に生きることになってしまう。
何年か後に再会するものの。。。。

と、内容はありがちなんだけれども、とにかく昔の風景が!
山手の女学校からの帰り道が、堀川(絶対そう!)や南区が一望できるところだったり(またそこから、地図でしか知らない製鉄所らしき建物が見えたり)、見覚えのある教会や、日本大通りの裁判所が出てきたり。
(たぶん)本牧近辺の海岸とか、まだ回りになーーーんにもない山下橋や、フランス山付近を、夢路ばりの着物姿の主人公が歩いてたり♪

あまりに面白かったので、帰ってから、一番印象が強かった場面を、ウロ覚えながらも思い出しつつ描いてみた。



この場所、どこかわかるかな〜?


なんと、後に「港の見える丘公園」になったところ!
まだ、丘っちゅうよりは、ただの野っぱらだよね(笑)
遠くに見えるのはおそらく鶴見とか川崎?
船は・・・・・一応客船だったと思う・・・・
すげーいい加減な描き方だけど・・・・f(^^;)
しかし、港はまだ埋め立てもあまりなく、なんかすっきりしてる(笑)

そして主人公の二人は、かっわいいセーラー服の制服とお帽子☆
もしかしたら、モデルになったのはフェリスなのかなあ。
場所もそれっぽいよね!

行ってみたいと常々思っていた、昔の横浜に、タイムスリップしてしまったかのようで、映画が終わった後も、ダンナと浜じまんでお茶を飲みながら(もちろんボストンをつつきながら)、あーだこーだと大興奮していたのだった(笑)


映画祭は、8月1日まで。
「港の日本娘」も、最終日の14:30から!丸岡さんの活弁付きでっす!

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無題
アタシいっぱつで、港の見える丘公園だと思いました。すごい勘だ・・というよりちーさんの絵の雰囲気がそれらしく感じられたから。ちーさんやっぱりお上手。
活弁士さん付きの映画だなんて贅沢だなぁ!
にっき URL 2008/07/30(Wed)08:52:47 edit
無題
すごい~、
映画を見なくてもちーさんの絵で見た気分になれちゃう!
以前の仕事の時、大正生まれのフェリスの卒業生さんがいましたが
これは往年の彼女達かも と思うと感慨深いです。
シュール・リー@某所 URL 2008/07/30(Wed)10:35:29 edit
無題
私も港の見える丘公園だと思いました。母が言うには昔は双葉はつばの
広いフェルト帽にセーラー服だったらしいのでもしかしたらそうかも。
この当時の女学生ってなんだか素敵。
ワタクシの時代と大違いですわ^_^;
ebiebi URL 2008/07/30(Wed)21:20:31 edit
にっきさん☆
わー!わかりました!?良かった・・・
ダンナからは「遠近感と、丘の高さが表現できてない」とダメだしされたんですが、いいじゃん、別に、雰囲気がわかれば〜と
出してみました(笑)
活弁士さんね、ほんっと贅沢ですよね!
すごくラッキーだったと思います♪
楽しかったですよ〜!
ちー 2008/07/31(Thu)23:09:44 edit
シュール・リーさん☆
いやいや、ホントはもっともっとすごく広々とした感じの丘でね、マダムにも見せたかった〜!
フェリスの卒業生さんですか!
うわ〜、学生時代のお話を伺ってみたいものですね〜!!
ちー 2008/07/31(Thu)23:12:09 edit
ebiebiちゃん☆
そうなんだ!?近いしね〜、ありえるね!
たぶん、ebiebiちゃんやママが観たら、すっごく面白いと思うよ。
なんせほんとに地元も地元だもの!(笑)
ちー 2008/07/31(Thu)23:14:20 edit
無題
ちょうどこの方のブログを拝見していたので、オオ!と思いました。
http://sobeitbay.blog119.fc2.com/
赤子と一緒に映画に行けるようになるまで、映画祭が続くと良いなあ。
そしてモロヘイヤ納豆、美味しそうです♪
ねこてん URL 2008/07/31(Thu)23:25:24 edit
ねこてんさん☆
私もそちらを拝見させていただいて、おお!と思いました(笑)
そういえば、某女優さんは、私のすぐ斜め後ろに座ってらっしゃいました☆
映画祭、いいイベントですよね!
姫が大きくなるころには、もうすっかり根付いてるといいですねえ♪
ちー 2008/08/06(Wed)23:44:12 edit
無題
今「港の日本娘」のビデオ見終わったところです。「あの場所はきっと・・・?」が随所にありまして、確認したくなりこちらにたどり着きました。地方裁判所しか確信持てなくて。海岸は本牧ですよね。あの草ぼうぼうの丘は港の見える丘公園ですか、やはり。この映画の製作年は1933年で、昭和33年ではなく昭和8年です。75年前の横濱!行ってみたい。
とーりすがり 2008/10/09(Thu)20:10:23 edit
とーりすがりさん☆
うわー、ご指摘ありがとうございます!
年代がごっちゃになってましたね(^^;)
早速訂正いたしました。ありがとうございました。
はい、あの丘は港の見える丘公園になったところだと弁士さんが言ってらしたので、間違いないと思います。
ほんと、75年前の横浜、行ってみたいですよね!!
ちー 2008/10/14(Tue)02:29:27 edit
明けましておめでとうございます。
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自己紹介:
日ノ出町「よんふくcafe」のヘタレ店主。
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